2025/03/10

Taiwan Today

外交

台湾、日本、豪州、カナダが合同でGCTFワークショップ、社会の強靭性強化をテーマに

2025/03/05
外交部は4日、内政部消防署とともに、米国、日本、豪州、カナダの代表機関とともに、「社会全体のレジリエンス強化」をテーマとしたグローバル協力訓練枠組み(GCTF)に基づくワークショップを開催した。開幕式には頼清徳総統も出席し、スピーチを行った。(総統府)
外交部は4日、内政部消防署とともに、米国在台協会台北事務所、日本台湾交流協会台北事務所、豪州弁事処、カナダ駐台北貿易弁事処との共催で、グローバル協力訓練枠組み(GCTF)に基づくワークショップの開幕式を開催した。ワークショップの開催期間は4日から6日まで。GCTFのワークショップの開催は今年2回目となるもので、今回は「社会全体のレジリエンスの構築、準備、​​対応」に焦点を当てる。国内外から産官学の代表が集まり、社会のレジリエンス(強靭性)強化に関する斬新な戦略や優れた取り組みなどについて意見交換し、各国が直面する「人為災害あるいは自然災害への対応能力の強化」について問題解決を図る。4日のワークショップには世界30か国から、来賓61名と国内外の関係者264人が集まった。
 
このワークショップは、社会全体のレジリエンス強化に関連して共通認識の確立、指揮系統の確立、民間団体の訓練およびその運用、戦略物資の確保と生活物資の配送、エネルギーおよび重要インフラの運営維持、社会福祉・医療および避難施設の整備、さらには情報通信、交通輸送、金融ネットワークのセキュリティなど、さまざまな分野について深く議論するもの。また、民間の多国籍企業の幹部らが、彼らのレジリエンス強化や有事対策の経験などを共有する。最後は、南投県(台湾中部)にある内政部消防署の訓練センターに海外の来賓を招待し、台湾の消防および防災訓練の現場を見学してもらうことになっている
 
外交部は、「さまざまな自然災害の脅威や地政学的な脅威に直面する中で、どこ国にとっても社会全体のレジリエンスを強化することは極めて重要になっている。台湾は友好国とともにGCTFというプラットフォームを通じて国際交流と協力を促進し、安全かつ強靭性のある社会を築き、ひいては世界の平和、安定、繁栄の維持に努めていきたい」としている。
 
4日に行われたワークショップの開幕式には頼清徳総統も出席した。頼総統は、「現在、世界は極端な気候変動、感染症の拡大、エネルギー危機などさまざまな問題に直面している。権威主義の拡張も、自由を熱愛する国々にとって極めて深刻な脅威となっている。国際社会の責任ある一員として、台湾は世界の民主主義、平和、繁栄と発展のために貢献したいと願っているし、またその能力も持ち合わせている。GCTFのワークショップを通して世界の国々と経験を共有し、これからもより多くの国々と協力し、ともに各種の困難を乗り越えていきたい」と述べた。
 
頼総統はまた、今後も「中央政府と地方自治体が協力し、社会全体のレジリエンスを向上させる」、「国民全体の災害対応力を強化する」、「台湾の強みを発揮し、国際社会に貢献する」、という3つのアクションを通して、「より強靭な台湾を作る」という決意を世界に示し、同時に各国との相互交流を通して、世界の安定と平和をともに促進していきたいというメッセージを伝えていきたいと述べた。
 

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